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トピックス一覧

[生物] 葉緑体は若いときから大忙し

未分化の葉緑体、すでに炭素・窒素代謝機能が発達

光合成能が低く未成熟な状態ととらえられてきた発生初期の葉の葉緑体において他組織から供給される栄養分の代謝機能がすでに発達していることが示された。葉緑体分化が損なわれた突然変異株と正常株の間で、葉の炭素・窒素含量が変わらないことから明らかになった。生物学部門の楠見助教らがJournal of Plant Research誌に発表した。

楠見健介(理学研究院 生物部門)

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[化学] 簡易で無害なホウ素の定量法

炭素電極を用いた簡易で無害なホウ素の定量法を開発

海水中に飲料水の基準値を超えて含まれるホウ素が、膜を使って淡水化する際にどの程度漏れ出したかを分析する簡易で無害な手法が開発された。装置が高価であったり有害な水銀電極が必要であるというこれまでの分析法の問題を解決した。化学部門の藤森博士研究員らがElectroanalysis誌に発表した。

藤森崇夫(理学研究院 化学部門)

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[物理] DNA 小さな穴のくぐり方

ひも状のDNA分子が微小な穴を通り抜けるメカニズムを解明

やわらかいひもやロープのはしを引っぱると、手前の部分だけがまず動き、その影響が後ろの部分に伝達していく。物理学部門の坂上助教は、DNA分子を含む生体高分子が膜にあいた微小な穴を通過するときも同様に、穴に引き込まれる力が徐々に伝わって、分子の空間構造が次々と変化しながら通過することを初めて理論的に示した。Physical Review E誌に発表した。

坂上貴洋(理学研究院 物理学部門)

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[生物] DNAの損傷を伝える仲介役

DNA損傷の伝達に重要なリン酸化酵素をつきとめ、その働きを解明

DNAの損傷を探知し修復するためには、損傷を探知するタンパク質をリン酸化し、その情報を細胞へ伝える別のタンパク質と結合しなければならない。このリン酸化と結合を仲介する酵素がカゼインキナーゼ2であることを明らかにし、DNA損傷情報の伝達の仕組みを再現することに成功した。武石さんらがGenes to Cells誌に発表した。

武石幸容(システム生命科学府)

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[生物] ハコネナラタマバチの正体

虫こぶ形成昆虫ハコネナラタマバチの正体、生活史を解明

これまでカリリティス属に分類されてきた虫こぶ形成昆虫のハコネナラタマバチが、実はアンドリクス属であることが分かった。ハコネナラタマバチの形態と虫こぶの特徴を再調査した結果、明らかとなった。和智さんらがAnnals of the Entomological Society of America誌に発表した。

和智仲是 (システム生命科学府)

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[生物] 海風が樹木の形を変える

海浜林における環境勾配と樹木の形態変化の測定

海-陸という極端に異なる二つの環境が交わる場所に位置する海浜林は、海風をはじめとする海洋環境の影響を直接受ける。理学部附属天草臨海実験所の横尾研究生と渡慶次教授は、海浜林の林縁からの距離に応じて樹木の形態が変化することを確認した。Journal of Forest Research 誌に発表した。

横尾 誠 (理学研究院 生物科学部門)

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[地惑] 磁力線渋滞による電位差飽和

磁力線の渋滞がもたらす極域電位差の飽和

宇宙天気の指標である極域の電位差が飽和する現象が知られていたが、その原因は電離圏中の伝導率にあると言われてきた。今回地球磁気圏の数値シミュレーションにより、電位差の飽和現象が、太陽風に伴う磁場と結合した地球の磁力線の輸送が滞ることで起きることを示した。深沢研究員らが、J. Atmos. Solar-terr. Phys.誌に発表した。

深沢圭一郎(理学研究院 地球惑星科学部門)

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[化学] 鏡合わせのケイ素の作り分け

不斉ケイ素の高選択的合成に成功

異なる4つの基と結合したケイ素原子は不斉ケイ素原子と呼ばれ、それを含む化合物には1対のエナンチオマーが存在する。だが、片方のエナンチオマーを選択的に合成することは困難であった。化学専攻修士課程2年の安富さんらは、イリジウムを含む触媒を用いて、不斉ケイ素化合物の高選択的な合成法を確立した。Journal of the American Chemical Society誌に発表した。

安富 陽一(理学府 化学専攻)

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