九大理学部ニュース ホーム きゅうりくん

トピックス一覧

[生物] 世界中の葉の強さを比べる

葉の丈夫さの地球規模での多様性パターンを解明

植物の葉は光合成を行う重要な組織であり、さまざまなストレスに耐えられるよう多様な進化をとげている。九州大学の小野田雄介特任准教授ら国内外の28人の研究者グループは、世界90カ所から2819種のデータを収集し、植物の葉の強度を地球規模で解析したところ、種による強度の違いが500倍以上もあり、その傾向は「熱帯ほど葉が丈夫である」という従来の仮説とは異なることを明らかにした。葉の丈夫さの多様性パターンを地球規模で解明した研究は世界初という。Ecology Letters誌に掲載された。

小野田雄介(理学研究院 生物科学部門)

続きを読む ≫

[化学] イオン液体界面のイオン分布

イミダゾリウム型イオン液体の界面では臭化物イオンが分離

燃料電池などで使われる「イオン液体」を水に溶かし「界面活性剤」として使った場合、従来の界面活性剤とは違いはなんだろうか。理学研究院の松原助教らは、代表的なイオン液体の1つであるイミダゾリウム型イオン液体の界面では、界面活性剤と結合しているはずの臭化物イオンがBF4イオンに押し出されて分離していることを明らかにした。Colloids and Surfaces A誌に発表した。

松原弘樹(理学研究院 化学部門)

続きを読む ≫

[数学] 計算機との上手なつきあい方

フェルマーの最終定理に見る、計算システムMagmaの有用性

海外で利用が進む計算代数システムMagmaの日本での普及に向け、Magmaに関する研究集会が10月に九州大学伊都キャンパスで行われた。そこで、主催者の一人である数理学府の横山さんにMagmaが数学の研究でどのように使われ、どのように役立つのかを、フェルマーの最終定理の証明を題材に説明してもらった。

横山俊一(数理学府)

続きを読む ≫

[化学] 膜固定の酵素量 測定に成功

膜に固定された酵素量と、生成物が膜を横切る速度の測定に成功

膜の表面に酵素を固定して特定の分子を分離する人工膜において、これまで困難とされてきた膜の表面の正確な酵素量の測定に成功し、酵素量の違いによって酵素反応生成物の膜透過速度が変化することが分かった酵素と膜の結合に従来使用されていた架橋剤を用いず、物理吸着という手法を使うことで可能となった。理学府化学専攻の武田さんらがChemistry Letters誌に発表した。

武田日出夫(理学府 化学専攻)

続きを読む ≫

[生物] 海藻 生活環が2種類ある理由

海藻の2種類の生活環 最適な環境が異なることで進化

系統の離れた海藻の3グループそれぞれで2種類の生活環が進化したのは、環境によって最適な生活環が異なることが原因である可能性が理論的に示された。季節変動の大きさや死亡率が、環境によって変化するためと考えられる。システム生命学府の別所さんらがJournal of Theoretical Biology誌に発表した。

別所和博(システム生命学府)

続きを読む ≫

[生物] 実生バンク 豊凶の進化を促進

林床の実生バンクが、豊凶という繁殖様式の進化を促進させる

ブナなどの樹木が数年に一度、一斉に種子生産を行う豊凶と呼ばれる繁殖様式の進化には、種子が発芽してすぐの実生が林床で長く生存することが重要であることを明らかにした。システム生命学府の立木さんらがJournal of Ecology誌に発表した。

立木佑弥(システム生命学府)

続きを読む ≫

[化学] 薄膜 単分子での固体化に成功

油と界面活性剤の混合溶液で単分子の固体薄膜作成に成功

アルカンとイオン性界面活性剤を用いて作られる薄膜の固体化はこれまで困難とされてきたが、炭素鎖の長さが同じテトラデカンとTTABの混合溶液を減温処理することで、単分子の固体薄膜を作成することに成功した。塗装などの工業過程やナノテクノロジーなどに応用される膜形成のメカニズムの解明につながると期待される。博士2年の大冨さんらが、Colloid & Polymer Science誌に発表した。

大冨英輔(理学府 化学専攻)

続きを読む ≫

[地惑] プランクトンで知る海の環境

プランクトン生産量の変化と海洋環境の変動の関係

北西太平洋の深層において、沈降動物プランクトン「レディオラリア」を採集しその生産量に与える影響を調べた結果、調査海域の海洋環境は西のオホーツク海の水塊や千島列島などの沿岸水の影響を強く受け、中層では季節によって環境が変動することが分かった。プランクトン生産量を用いた海洋環境の特定は、過去の海洋環境を復元し、地球の環境変動のメカニズム解明に向けた手がかりとなる。地球惑星科学科の池上さんらが「海の研究」誌に発表した。

池上隆仁(理学府 地球惑星科学専攻)

続きを読む ≫
1 2 3 4 5 6 7 8