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注目トピックス

小さな磁石の大きな可能性

マイクロ波照射による磁石発熱現象の測定

磁石に特定の周波数のマイクロ波をあてると、電子スピンの動力学的運動が継続的に誘起されて磁石の内部エネルギーが増大する、強磁性共鳴と呼ばれる現象が起こります。固体電子物性研究室の山野井一人さん(写真左)・横谷有紀さん(右)らの研究グループは、強磁性共鳴時の微小磁石の温度変化を測定する技術を開発し、強磁性共鳴によって増大した内部エネルギーが最終的に磁石自身の発熱を引き起こすことを明らかにしました。この研究成果は「Applied Physics Letters」誌に掲載されました。

山野井一人・横谷有紀(理学研究院 物理学部門) | 取材:関元秀(理学研究院)

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トピックス一覧

新時代の3次元光メモリー

光の偏光情報を吸い込む不思議な磁石

物理学部門の佐藤准教授らは、フェムト秒光パルスを反強磁性体という特殊な磁石に当てることによって光の任意の偏光状態を磁石に写し込み、情報記録媒体として書き込む事に成功しました。また別の光パルスを磁石に当てることによってその情報を読み取ることにも成功しました。この研究成果は「Nature Photonics」誌に掲載されました。

佐藤琢哉(理学研究院 物理学部門)

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中性子ビーム加速の新技術

中性子の加速を自在に制御する手法の開発と実証

吉岡助教(物理学部門)らの研究グループは、これまで制御が難しかった中性子ビームの加速減速を自在にコントロールし、空間的・時間的に集束させることに成功しました。空間的に高密度に局在した中性子は、様々な素粒子物理実験への利用が期待されています。この研究成果は「Physical Review A」誌に掲載されました。

吉岡瑞樹(理学研究院 物理学部門)

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DNA 小さな穴のくぐり方

ひも状のDNA分子が微小な穴を通り抜けるメカニズムを解明

やわらかいひもやロープのはしを引っぱると、手前の部分だけがまず動き、その影響が後ろの部分に伝達していく。物理学部門の坂上助教は、DNA分子を含む生体高分子が膜にあいた微小な穴を通過するときも同様に、穴に引き込まれる力が徐々に伝わって、分子の空間構造が次々と変化しながら通過することを初めて理論的に示した。Physical Review E誌に発表した。

坂上貴洋(理学研究院 物理学部門)

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見えない光で銀河を見つける

近赤外線での“色”を使った活動銀河中心核の探索方法を確立

宇宙の遥か彼方で明るく輝く活動銀河中心核を見つけ研究することは、宇宙の進化の初期段階を知る手がかりとなる。物理学科の高妻研究員らは、近赤外線波長での天体の明るさ(等級)から求めた色を利用し、簡易的に活動銀河中心核を見つける方法を確立した。Astronomy & Astrophysics誌に発表した。

高妻 真次郎(理学府 物理学専攻、現中京大学)

mini-20100608
photo by Serge Brunier
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ニュートリノ 質量計算が単純化

余剰次元の影響のもとでのニュートリノ質量の計算の単純化に成功

現在発見されている素粒子の中で、唯一質量の分かっていないニュートリノに関して、余剰次元空間中の重力の影響を考慮したニュートリノ質量の理論値の計算がシンプルに行えるようになった。理学研究院の渡邊さんらが、Physics Letters Bに発表した。

渡邊篤史(理学研究院 物理学部門、現新潟大学)

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