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トピックス一覧

膜固定の酵素量 測定に成功

膜に固定された酵素量と、生成物が膜を横切る速度の測定に成功

膜の表面に酵素を固定して特定の分子を分離する人工膜において、これまで困難とされてきた膜の表面の正確な酵素量の測定に成功し、酵素量の違いによって酵素反応生成物の膜透過速度が変化することが分かった酵素と膜の結合に従来使用されていた架橋剤を用いず、物理吸着という手法を使うことで可能となった。理学府化学専攻の武田さんらがChemistry Letters誌に発表した。

武田日出夫(理学府 化学専攻)

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薄膜 単分子での固体化に成功

油と界面活性剤の混合溶液で単分子の固体薄膜作成に成功

アルカンとイオン性界面活性剤を用いて作られる薄膜の固体化はこれまで困難とされてきたが、炭素鎖の長さが同じテトラデカンとTTABの混合溶液を減温処理することで、単分子の固体薄膜を作成することに成功した。塗装などの工業過程やナノテクノロジーなどに応用される膜形成のメカニズムの解明につながると期待される。博士2年の大冨さんらが、Colloid & Polymer Science誌に発表した。

大冨英輔(理学府 化学専攻)

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簡易で無害なホウ素の定量法

炭素電極を用いた簡易で無害なホウ素の定量法を開発

海水中に飲料水の基準値を超えて含まれるホウ素が、膜を使って淡水化する際にどの程度漏れ出したかを分析する簡易で無害な手法が開発された。装置が高価であったり有害な水銀電極が必要であるというこれまでの分析法の問題を解決した。化学部門の藤森博士研究員らがElectroanalysis誌に発表した。

藤森崇夫(理学研究院 化学部門)

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鏡合わせのケイ素の作り分け

不斉ケイ素の高選択的合成に成功

異なる4つの基と結合したケイ素原子は不斉ケイ素原子と呼ばれ、それを含む化合物には1対のエナンチオマーが存在する。だが、片方のエナンチオマーを選択的に合成することは困難であった。化学専攻修士課程2年の安富さんらは、イリジウムを含む触媒を用いて、不斉ケイ素化合物の高選択的な合成法を確立した。Journal of the American Chemical Society誌に発表した。

安富 陽一(理学府 化学専攻)

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リン脂質 混ぜると段階的変化

リン脂質集合体の構造変化 -細胞膜からミセルまで- を解明

生物の体の中で重要な役割を果たすリン脂質はほとんど水に溶けず細胞膜(リボソーム)などの集合体を形成する。一方で水に溶けやすいリン脂質は洗剤と類似のミセルなどの集合体を形成する。化学科の高城さんは、これら二つのタイプのリン脂質の混ぜる割合によって、集合体の構造が段階的に変化することを明らかにした。

高城雄一 (理学府 化学専攻)

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