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トピックス一覧

未受精卵 分裂停止機構を解明

脊椎動物未受精卵の分裂停止の分子機構を解明
-不妊の新しい診断・治療法の足がかり-

九州大学大学院理学研究院の磯田研究員らの研究グループは、脊椎動物未受精卵の分裂停止の仕組みを分子レベルで初めて解明しました。不妊の新しい診断や治療法の開発につながるものと期待されます。本研究成果は、2011年9月12日に米国の科学雑誌「Developmental Cell」に掲載されました。

磯田道孝(理学研究院 生物科学部門)

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Pex1pとPex6p ATPで輸送制御

ペルオキシソーム形成因子であるPex1pとPex6pはATPで輸送が制御されている

細胞内小器官のペルオキシソームは、ベータ酸化や胆汁酸の生合成など生命活動に重要な役割を担っていますが、その形成の制御機構はいまだによく分かっていません。生物科学部門の名城さんらの研究グループは、ペルオキシソームの形成因子であるPex1pとPex6pが、ATPと反応することによってその立体構造が変化し、ペルオキシソームへの正常な輸送が制御されていることを明らかにしました。ペルオキシソーム形成の制御機構解明にむけた足がかりとして期待されます。

名城千香(理学研究院生物学部門)

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気孔閉じぬエコタイプを発見

モデル植物シロイヌナズナのエコタイプには、乾燥時にも気孔を閉じないものが存在する

システム生命科学府の門田さんらの研究グループは、約700系統あるシロイヌナズナのエコタイプの中から、二酸化炭素濃度や湿度を変化させても気孔が閉じない系統を発見しました。このエコタイプCvi-0は、乾燥時に気孔を閉じるよう作用するアブシジン酸に対する感受性や、孔辺細胞内の有機酸・イオン環境が他のエコタイプと異なっていました。気孔開閉のメカニズムを知る手がかりとして注目されます。

門田慧奈(システム生命科学府)

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オスがメスの進化を邪魔する

進化的なオスとメスの対立は簡単には解決しない

オスだけが角や大顎を持つ動物では、角が大きくなるなどのオスの形質の進化は、メスの適応進化には影響しないーこの考え方は正しいのでしょうか?理学研究院の原野研究員らのグループはオオツノコクヌストモドキを用いた実験によって、オスの大顎が大きくなるように進化するとメスの産卵数が減少することを明らかにしました。生物の進化を考える上での、オスとメスの進化的な対立の重要性を示す実例として注目されます。

原野智広(理学研究院)

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免疫反応に重要なMt膜電位

ミトコンドリアの生理機能である膜電位は、細胞内RNAウイルス免疫応答反応に重要である

ミトコンドリアは細胞内のエネルギー工場として機能し、動的に融合と分裂を常に行っているオルガネラです。これまで、ミトコンドリアが関与する免疫反応はあまり知られていませんでしたが、理学研究院生物学部門の小柴准教授らのグループは、ミトコンドリアが関与する細胞内抗ウイルス免疫ではミトコンドリアの重要な生理機能である内膜電位が重要な働きをしていることを発見し、このこととミトコンドリアの融合とが密接に関係していることを明らかにしました。この発見は、細胞内でのミトコンドリア動態が免疫反応と関わっている可能性を明らかにし、その成果は Science Signaling誌の表紙 を飾りました。

小柴琢己(理学研究院 生物学部門)

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島崎教授が植物学会賞を受賞

生物科学部門の島崎教授が日本植物学会賞学術賞を受賞
-「青色光による気孔開口の分子機構」の研究で-

このたび、理学研究院生物科学部門の島崎研一郎教授が「日本植物学会賞(学術賞)」を受賞しました。この賞は植物科学の分野において国際的に高く評価された研究を行った者に授与されるもので、島崎教授は「青色光による気孔開口の分子機構」を解明したことにより本賞を受賞しました。

島崎研一郎 (理学研究院 生物科学部門)

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世界中の葉の強さを比べる

葉の丈夫さの地球規模での多様性パターンを解明

植物の葉は光合成を行う重要な組織であり、さまざまなストレスに耐えられるよう多様な進化をとげている。九州大学の小野田雄介特任准教授ら国内外の28人の研究者グループは、世界90カ所から2819種のデータを収集し、植物の葉の強度を地球規模で解析したところ、種による強度の違いが500倍以上もあり、その傾向は「熱帯ほど葉が丈夫である」という従来の仮説とは異なることを明らかにした。葉の丈夫さの多様性パターンを地球規模で解明した研究は世界初という。Ecology Letters誌に掲載された。

小野田雄介(理学研究院 生物科学部門)

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海藻 生活環が2種類ある理由

海藻の2種類の生活環 最適な環境が異なることで進化

系統の離れた海藻の3グループそれぞれで2種類の生活環が進化したのは、環境によって最適な生活環が異なることが原因である可能性が理論的に示された。季節変動の大きさや死亡率が、環境によって変化するためと考えられる。システム生命学府の別所さんらがJournal of Theoretical Biology誌に発表した。

別所和博(システム生命学府)

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