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注目トピックス

[地惑] 謎のオーロラに理論と観測で迫る

シータオーロラにともなう沿磁力線電流の予測と検証

まれに、上空から観測するとシータ(Θ)の形に見えるオーロラが発生します。渡辺准教授らの研究グループは、惑星間空間磁場が急激に反転するときにできるタイプのシータオーロラに注目し、計算機シミュレーションの結果から、シータオーロラを貫く磁力線にはある決まったパターンで電流が流れているはずだという予測をしました。この理論予測のもと過去のシータオーロラ発生時の観測データを解析し、シミュレーション通りの電流の存在を確認しました。一連の研究成果は「Journal of Geophysical Research: Space Physics」誌に掲載されました。

渡辺正和(理学研究院 地球惑星科学部門)

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最新トピックス

[地惑] 火山噴火で生じる雷

桜島火山の噴火によって発生する雷の観測

相澤助教らの研究グループは鹿児島県の桜島火山で発生する雷(火山雷)を観測しました。高速度ビデオカメラと高速度電磁場観測装置を用いて0.00002秒ごとに火山雷の放電過程を観測し、火山雷は気象雷と多くの類似点があり通常の雷のミニチュアとして理解できること、火山噴煙中の電荷は雷雲中の電荷に比べてはるかに高密度で複雑に分布していることなどを明らかにしました。この研究成果は「Earth and Planetary Science Letters」誌と「Geophysical Research Letters」誌に掲載されました。

相澤広記(理学研究院 地球惑星科学部門)

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[生物] 線虫で100円がん検査

尿1滴で短時間・安価・高精度に早期がんを診断!

がんは長年の間、日本人の死因第1位であり、医療費や早期死亡による経済的影響は数兆円(世界では100兆円)にも上ります。がんの対策には早期発見が最も有効であり、手軽に安価に高精度に早期がんを診断できる技術が期待されています。生物科学部門の広津崇亮助教らの研究グループは、線虫が尿によって高精度にがんの有無を識別できることをつきとめました本研究成果は、米国オンライン科学誌PLOS ONEに掲載されました。

広津崇亮(理学研究院 生物科学部門)

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[物理] 新時代の3次元光メモリー

光の偏光情報を吸い込む不思議な磁石

物理学部門の佐藤准教授らは、フェムト秒光パルスを反強磁性体という特殊な磁石に当てることによって光の任意の偏光状態を磁石に写し込み、情報記録媒体として書き込む事に成功しました。また別の光パルスを磁石に当てることによってその情報を読み取ることにも成功しました。この研究成果は「Nature Photonics」誌に掲載されました。

佐藤琢哉(理学研究院 物理学部門)

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[生物] 受精卵の分裂開始スイッチ

受精卵の分裂開始の分子メカニズムを解明

脊椎動物の未受精卵は受精を待つために第二減数分裂中期で分裂を一時停止し、受精によって細胞分裂を再開します。システム生命科学府の迫さんらの研究グループは、脊椎動物受精卵の細胞分裂開始の仕組みを分子レベルで初めて解明しました。不妊の新しい診断や治療法の開発につながるものと期待されます。この研究成果はオンラインジャーナル「Nature Communications」に掲載されました。

迫洸佑(システム生命科学府)

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[数学] ビッグデータ処理で世界1位

スーパーコンピュータ等のビッグデータ処理性能を計測するベンチマークテストで世界1位を獲得

藤澤教授らの研究チームは大規模なグラフを処理するソフトウェアを独自に開発し、「京」コンピュータやTSUBAME2.5などの様々なスーパーコンピュータ上でビッグデータ処理性能を計測するGraph500及びGreen Graph500ベンチマークテストを実施した結果、両者において世界1位となりました。この成果はドイツのライプチヒで開催されたスーパーコンピュータの国際会議「ISC’14 (International Supercomputing Conference) 」で発表されました。

藤澤克樹(マス・フォア・インダストリ研究所、数理学府兼任)

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[生物] おならと花を間違えない理由

匂いと受容体の対応関係を解明。
同一の匂いでも異なる受容体が使われていることが明らかに

人間はどのようにして1万種もの匂いを識別しているのでしょうか?それを知るためには、匂いとそれを受け取る受容体の対応関係を明らかにする必要があります。生物科学部門の広津助教らは、生体内における匂いと受容体の対応関係を網羅的に解析し、同じ匂いでも濃度によって異なる受容体が働いていることを突きとめましたこの研究成果はオンラインジャーナル「Science Signaling」に掲載されました。

広津崇亮(理学研究院 生物科学部門)

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[生物] 植物を大きく育てる遺伝子発見

動物の神経伝達制御因子と類似した遺伝子が、植物では気孔の開閉応答に関わっていた

CO2濃度が低くても気孔を開けないシロイヌナズナの変異体(patrol1変異体)を特定しました。この原因遺伝子は動物の神経伝達物質の分泌に関わるMunc13と類似したタンパクをコードしており、気孔開口に重要である事を突き止めました。PATROL1遺伝子の過剰発現体は野生株よりも大きく気孔を開くことができるため、光合成活性が上昇し、大きく成長しますこの研究成果は「Nature Communications」に掲載されました。

橋本(杉本)美海(理学研究院 生物科学部門)

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